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  • 307月

     とある日の「長編制作演習(西谷ゼミ)」の風景。
     いつもと変わらず教室には西谷先生とゼミ生(1年生)が揃い、先生を中心とした演習が展開されていました。

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     すると、突然先生の指示のもとで全員が教室を出ていきます。
     いったいどこに……。
     なにやら廊下の奥から声が聞こえてきます。

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     そこには、階段の上り下りを繰り返している一同の姿が。

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     実は、学生が創作した文章中に足を怪我したキャラクターが階段を上るという情景描写があり、正確に描くために実際に階段でシミュレーションをしていたとのこと。
     片足で階段を上るには具体的にどのような恰好になるのか? どのくらい負荷がかかり、どのぐらい恐怖心を感じるものなのかなど、実際に自分でやってみることで確かなイメージを捉えることができます。

     西谷先生は以前両足を怪我して入院をしたことがあるとのこと。その時の経験も踏まえて学生に指導していただきました。
     実際に経験をしたことに基づいた描写は、読者に不自然さを感じさせることなく、物語に引き込むことができます。

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     学生には、これから始まる夏休みでもたくさんの経験をして、ぜひ創作に活かしてほしいですね。

  • 286月

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    今回の小説創作科フィールドワーク実習の取材地は、日本を代表する観光地として外国人からも大人気のスポット浅草。

    江戸時代から続く最古の商店街「仲見世」をはじめ、下町ならではの雰囲気を感じながらふらっと歩くだけでも、その活気に触れて創作意欲が刺激されますが、川端康成、永井荷風、池波正太郎など多くの文豪が愛し、その作品の舞台としている町に思いを馳せるのも一興ですね。
    しかし、もちろん学生は観光するのが目的ではありません。

    今回の共通課題は『自分のベストショットを1枚提出し、タイトルをつけよ』というもの。
    ちなみに小説のタイトルはインパクトのあるものが多く、その完成度は知識や作家のセンスが大部分を占めています。

    そのようなレベルに達するには実践あるのみ。
    今回はイラストではなく、一枚の絵(表紙)とタイトルという関連性から写真とタイトルという組み合わせで挑戦してみます。
    このようにフィールドワーク実習は発想の転換を学ぶことで自分だけの作品スタイルを模索する場でもあるのです。

    なお、課題はタイトル制作だけではありません。

    ●浅草で食したものを一品(店名と商品名)あげたうえで(800文字程度)描写せよ。
    ※料金が高い安いではなく、読んでおいしそう、食べたいと思える文章を意識する。

    ●終日撮影した画像(3枚)を使ってショートストーリーを作成しなさい。
    ※場所は違うところで文字数は2000字を目安とする
    ※挿絵扱いではなく、その3枚から得たアイデアを条件とする

    上記課題を選択して創作します。

    実際にその場所へ行き、五感から得た経験はリアルな描写をするための知識としてだけではなく、オリジナリティを構築するためのヒントへもつながります。
    学生の中には事前にリサーチをして、すでに訪れる場所やお店の狙いを絞っている者もおり、雷門前で集合した後はそれぞれの目的地へ向かいながら撮影したり、思い浮かんだことをメモしていました。

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    そしてひと通り浅草周辺の取材が終わると、今度は隅田川を渡って徒歩30分程度で到着する日本最大の自立式電波塔『東京スカイツリー』へ移動。

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    スカイツリーのエントランスにて一旦集合した後、団体用受付から高速エレベーターに乗ると一気に地上350メートルの高みへ。
    東京ディズニーリゾードや新宿高層ビルを一望できることから高さを実感したのはいうまでもありません。また、この日は天気が不安定なこともあり青空と雨雲の切れ目を見ることができたことも高さを実感する要因となったことをオマケとして触れておきたいと思います。

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    古から新へ、時代の流れを感じながら課題に取り組んでいた学生たち。
    楽しみながら五感で取り込んだ経験で、新しい発想やアイデアを生み出すことができたでしょうか。

  • 136月

    6月11日、小説・マンガ創作科「進路対策講座Ⅱ」の中で、
    出版・編集プロダクション、株式会社サイドランチの会社説明会が行われました。

    教室には本校の姉妹校、東放学園高等専修学校の生徒さんも参加して大賑わいです。

    代表取締役 志田隆一郎氏が会社の説明会から作品ができる過程や作家に求められる資質や契約に至るまで、
    分かりやすくていねいにお話頂きました。

    まずは担当された書籍を学生達に回してくださいました。
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    その後、どんな人材が欲しいか、コミュニケーションとは何かなどかなり突っ込んだお話が聞けました。
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    実際の作品を紹介頂きながら、この作品ができる過程をご説明頂き、
    「最近、どの業界でも”コミュニケーション能力が重要”と言われている。
     しかし、友達が多くできることが”コミュニケーション能力”が高いことではない。 『お互いのズレを補い合うのが”コミュニケーション能力”』であり、
     『相手を気遣い、相手の立場になって物事考えられる能力』である」とのことでした。とても印象的な言葉でした。
    これまでの学生の価値観ではなく、会社で活かせる能力を問われているということです。今までの経験をどう社会で”応用する・できるか”がとても重要だということです。

    再三、志田社長から「素直さ」という言葉が出ました。意見をきちんと聞き、しっかり期待に応えてくれると次の仕事に繋がるということでした。

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    残りの20分は学生達の質問に応えてくださいました。
    私が印象に残ったのは、「アルバイトは時給はいくらですか?」という質問でした。
    社長から「仕事は時給ではない(仕事は時間で計算するものではない)、仕事は質だ」との回答でした。
    学生にしてみれば一番わかりやすいものは、アルバイトで経験している時給でしょう。
    クリエイティブの世界では時間の概念でお金を支払う感覚はあまりなく、”作品の質”が全てでしょう。
    クライアント(発注側)の意図に沿った作品(イラスト、マンガ、小説など)がいかに作り出せるかどうかが勝負です。

    しかし、仕事は作品の優劣だけでなく、地道な努力でレベルアップしていくこと、例えば「背景が得意」という個性で勝負することができることなど、
    様々な可能性を広げることができた説明会だったと感じました。

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  • 楽しそうですね! レッサーパンダもかわいい!...
  • お疲れ様でしたありがとうございました!...
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