とある日の「長編制作演習(西谷ゼミ)」の風景。
いつもと変わらず教室には西谷先生とゼミ生(1年生)が揃い、先生を中心とした演習が展開されていました。
すると、突然先生の指示のもとで全員が教室を出ていきます。
いったいどこに……。
なにやら廊下の奥から声が聞こえてきます。
そこには、階段の上り下りを繰り返している一同の姿が。
実は、学生が創作した文章中に足を怪我したキャラクターが階段を上るという情景描写があり、正確に描くために実際に階段でシミュレーションをしていたとのこと。
片足で階段を上るには具体的にどのような恰好になるのか? どのくらい負荷がかかり、どのぐらい恐怖心を感じるものなのかなど、実際に自分でやってみることで確かなイメージを捉えることができます。
西谷先生は以前両足を怪我して入院をしたことがあるとのこと。その時の経験も踏まえて学生に指導していただきました。
実際に経験をしたことに基づいた描写は、読者に不自然さを感じさせることなく、物語に引き込むことができます。
学生には、これから始まる夏休みでもたくさんの経験をして、ぜひ創作に活かしてほしいですね。