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  • 119月

    大自然の呼び声に導かれ、足は更に島の奥へと。

    今回で鎌倉江ノ島探訪記も三回目。これが最後の更新です。
    前回の記事へはこちらから飛ぶことができます。
    残り二つの学生の作品を掲載し、〆となります。

    青銅の鳥居をくぐり、参道を上ると江ノ島神社に到達します。
    観光客の合間を縫うように進み、神社を抜け更に島の奥深くへと。

    相模湾を横目にしつつ林の中を歩きます。
    傾斜のある坂道を登っていくと、いつしかずいぶんと高い場所へ着いていました。


    2013071913000000

    そびえ立つ塔は、なにを思っているのだろう。この島を見下ろしているのか見渡しているのか。
    はたまた塔はこの島のことなんて、なにも考えちゃいないのかもしれない。
    島より遠くの方を見渡しているのかもしれない。
    もしかしたら、それよりも遠く、自分よりも遠い、空の向こうを見ているのだろうか。
    いや、そんなこと考えたって、わかるわけない。あれに心があるのかさえ怪しい。
    逆に島の人たちがあの塔をどう思っているのかも、まったくわからない。
    だけどこれだけはわかる。今は昼どき。
    「おなかすいた」

    こちらが第4のスポットです。
    写真の右手に移っているのが江ノ島展望灯台。

    空模様が怪しくなってきました。
    少し前までは青空が広がっていましたが、今は雲に覆われています。

    今度は階段を下っていきます。すると、海に出ました。
    目の前には開けた岩場、稚児ヶ淵です。
    隆起した岩肌に打ち寄せる波の様子は、見ていて圧倒されます。
    晴れた日には、ここから伊豆半島や富士山が一望できる名所だそうです。
    しかし曇り始めた今の空模様では、それもかないません。

    さらに少し歩くと、最後のスポットに到着しました。


    2013071913160000

    夢がある。世界を旅する夢だ。海の向こうの、遠く離れた大地。
    そこで見えるたくさんの景色、生き物。それはきっととても大変で、とても楽しいものだと思う。
    出来れば、友達と行きたい。
    ひとりで気ままに旅をするよりも、二人、三人と多い方が賑やかで、助け合うことも出来るだろう。
    ひとりでいるよりも、その方がいいに決まっている。
    だけど今はまだ、海を眺めるだけ。遠く異国の地には行けないから。
    果てない夢を抱いて、これからも生き続ける。決して、海の暗きに沈むことなかれ。

    場所は江ノ島岩屋へと続く岩屋橋の入口です。
    相模湾を一望できる、名スポットです。
    この先に進むと、波の浸食で作られた江ノ島岩屋があります。
    しかし、そちらはまた別の機会に。

    さて、これにて全行程が終了。
    今回は指定した五か所のスポットの写真を撮り、学生に創作を行ってもらいました。
    これらのスポット、実はアニメ『TARITARI』の聖地巡礼でした。
    アニメロケ地への聖地巡礼はそう珍しいものではありません。
    しかし、そこで実際に創作をするというのは、あまりない機会ではないでしょうか。
    今回の課題で、また新たな経験を積むことができたように思えます。

    これにて鎌倉江ノ島探訪記も終了となります。
    鎌倉や江ノ島で歴史や大自然を肌に感じたことで、新たな創作の芽が出ればと思います。
    自らの足で歩き、目で見て、手で触れ、肌で感じることが、感性を豊かにする第一歩です。
    フィールドワークは一度で終わらせず、回数を重ねることでより確かなものになります。

    もし、今回で足りない、もっと興味が湧いたとなれば、また足を運ぶのもよいでしょう。
     
     

    おまけ

    フィールドワークは授業です。
    しかし、生物、人間である以上腹は減るものです。
    せっかくこうして足を運んでいるのですから、どうせなら美味しいものが食べたいですね。
    江ノ島の名物を言えば、シラス。特に獲れたての生シラスは絶品です。
    ご飯の上にたっぷりとシラスの乗せ、サッと醤油をかけておろしたショウガを一つまみ……。

    IMG_3034

    暑い日には、こうしたさっぱりとした昼食が恋しくなります。

    Posted by TA @ 5:36 pm

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