136月
6月11日、小説・マンガ創作科「進路対策講座Ⅱ」の中で、
出版・編集プロダクション、株式会社サイドランチの会社説明会が行われました。
教室には本校の姉妹校、東放学園高等専修学校の生徒さんも参加して大賑わいです。
代表取締役 志田隆一郎氏が会社の説明会から作品ができる過程や作家に求められる資質や契約に至るまで、
分かりやすくていねいにお話頂きました。
まずは担当された書籍を学生達に回してくださいました。
その後、どんな人材が欲しいか、コミュニケーションとは何かなどかなり突っ込んだお話が聞けました。
実際の作品を紹介頂きながら、この作品ができる過程をご説明頂き、
「最近、どの業界でも”コミュニケーション能力が重要”と言われている。
しかし、友達が多くできることが”コミュニケーション能力”が高いことではない。 『お互いのズレを補い合うのが”コミュニケーション能力”』であり、
『相手を気遣い、相手の立場になって物事考えられる能力』である」とのことでした。とても印象的な言葉でした。
これまでの学生の価値観ではなく、会社で活かせる能力を問われているということです。今までの経験をどう社会で”応用する・できるか”がとても重要だということです。
再三、志田社長から「素直さ」という言葉が出ました。意見をきちんと聞き、しっかり期待に応えてくれると次の仕事に繋がるということでした。
残りの20分は学生達の質問に応えてくださいました。
私が印象に残ったのは、「アルバイトは時給はいくらですか?」という質問でした。
社長から「仕事は時給ではない(仕事は時間で計算するものではない)、仕事は質だ」との回答でした。
学生にしてみれば一番わかりやすいものは、アルバイトで経験している時給でしょう。
クリエイティブの世界では時間の概念でお金を支払う感覚はあまりなく、”作品の質”が全てでしょう。
クライアント(発注側)の意図に沿った作品(イラスト、マンガ、小説など)がいかに作り出せるかどうかが勝負です。
しかし、仕事は作品の優劣だけでなく、地道な努力でレベルアップしていくこと、例えば「背景が得意」という個性で勝負することができることなど、
様々な可能性を広げることができた説明会だったと感じました。
2111月
アニメーション映像科と小説マンガ創作科(マンガコース)は、
11月8日に、『基礎造形』という授業で上野動物園へスケッチに行きました。
実は、台風の影響で一度中止になってしまったのですが、今回希望者のみで改めて行ってきました。
今回は天候に恵まれて、11月ですが暑いくらいでした。
まずはパンダがお出迎えしてくれました。
いつも寝ているイメージがありますが、開園直後だからでしょうか、ごはんを食べていました。
上野動物園にはたくさんの動物がいるので、何を描くか決めるのも大変だったようです。
今回の課題は、動物園にいる動物の中から1匹(もしくは1種類)の動物を決めて
じっくり観察して描く、というもの。
「この動物を描こう!」と決めていても、たくさんの動物を見ていると迷いが出てきてしまいます。
描きたい動物が決まったらあとはじっくり見て、しっかり描く!
デジカメやスマホなどのズーム機能を利用して細部を見たりする学生もいました。
午前中の時間帯ということもあり、ご飯を食べたり動き回っている動物が多かったです。
動き回る動物を描くのは大変だったと思いますが、みんな楽しそうに描いていました。
1011月
小説・マンガ創作科の授業で制作が進められてきた作品が本になりました。
DTP(デスクトップパブリッシング)実習という授業では、毎年学生の作品を同人誌として出版するまでの過程を経験します。
デザインと編集のソフトを駆使し、小説原稿を1冊の本にしていきます。
授業の流れは学生が1人1編の短編を制作し、オムニバス形式の短編集にするものです。
原稿執筆から本の図面、デザインや組み版までを自分たちで行います。
アニメ科の生徒さんのイラストを表紙や挿絵に使わせてもらい、学科を越えての共作になっています。
春から原稿を書き始め、夏休みに推敲と改稿を進め、10月に印刷所に入稿という流れでした。
出来上がった本がこちら。
今年は履修者が多く、グループを二つに分けることに。
よって本も二冊になりました。
音をメインテーマにした『音を読む』と、虹をテーマにした『彩虹』です。
暑さもそこそこあります。
完成した本は学園祭で配布されました。
積み方にも工夫を凝らし、立体感のある配置に。
以前のアサウラ先生のときに作ったベン・トータワーよりも高い出来となりました。
表紙をもモチーフにしたポスターも用意し、校内へ。
タブレットPCを用いた電子書籍として読むこともできます。
今年は例年よりも多く印刷をしたため、今後の体験入学の際などにお配りできます。
機会がありましたら、是非お手に取ってみてください。
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