飛鳥・奈良時代と都のあった土地、古都奈良。
小説・マンガ創作科は4日間に掛けて京都・奈良を歩くサマーセミナーが行われます。
このサマーセミナーの趣旨は、リサーチから表現を生むためのものです。
編集者から京都に取材旅行をし創作をせよ、というオーダーが出たと仮定しどのように動くかが重要になります。
作品を創るにあたって、取材は必要不可欠です。
リアリティのある表現を生むためには、実際に見て歩き、調べることが大切です。
しかし、ただ自分の行きたいところだけ行くのでは、完成度の高い作品は作れません。
重要なのは、取り入れたものを自分なりの形で作品にすることなのです。
現地に足を運ぶことに意義は、そこにあります。
初日は奈良を回りました。
奈良というと、最初に思い浮かべるものが大仏さま、という方も多いでしょう。
奈良の大仏さまこと東大寺盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)は、名前の通り東大寺にあります。
新幹線で京都駅に向かい、その後バスで奈良へと移動しました。
まず最初に、東大寺へと向かいました。
東大寺は広大な奈良公園の敷地内にあります。
東大寺の参道でも、多くの野生の鹿が自由気ままに歩いていました。
人間に慣れきった鹿は、歩いている人の食べ物や持ち物を食べてしまうことも。
学生が購入したアイスを食べられしてまう、なんてこともありました。
金剛力士像が出迎えてくれる南大門を抜け、大仏殿へと続く参道を進むと……。
大仏殿へ到着しました。
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拝観料を納め、大仏さまのおられる大仏殿へ進みます。
こちらがその大仏さま。
実際に目にしたことがある人も多いでしょう。
高さ約15メートル。見上げるほどです。
東大寺の他に、興福寺にも向かいました。
興福寺は五重塔で有名で、下の写真は様々なところで取り上げられる東金堂と五重塔です。
天気も良く、青空をバックに撮影することができました。
少し進むと、南円堂があります。
南円堂は平面が八角形の八角堂という造りで、同じ造りの北円堂もあります。
写真は日ざしの関係で少し暗めになってしまいました。
紹介した建物意外にも多くの歴史的建造物があります。
奈良・京都は、修学旅行で行ったという人も多いでしょう。
しかし、中学生の頃に見るものと、今小説を書く自分の目線で見るものとでは見え方も大きく異なります。
古い建造物の見た目、木の肌触り、においは、直に触れなければわからないことばかりです。
写真で見ただけではわからないことが数多くあるのです。
小説・マンガ創作科のサマーセミナーはそういった体験や知識を深めるための、貴重な機会です。
明日からは京都でに移ります。
京都の町並、寺社仏閣を歩いていこうと思います。
この日のお昼は大和茶うどんと素麺でした。
冷たく涼しげな料理が、熱くほてった身体を冷ましてくれます。