厚生労働省が推進している雇用型訓練等を活用した『ジョブ・カード』制度事業。
皆さんご存知でしょうか?
【ジョブ・カードとは】
ジョブ・カードは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」のツールとして、労働者等の個人自らが、このサイト(ジョブ・カード制度総合サイト)で示す質問等を参考に、自己理解、仕事理解、職業経験の棚卸し、キャリア・プランの作成等を行い、ジョブ・カードに記入します。その際、記入に困る場合など必要に応じて、キャリアコンサルティング等の支援を受けます。
また、自らのキャリア・プランを踏まえて、必要に応じて、公的職業訓練の機会の提供等の支援を受けるなどにより、職業能力開発を行い、訓練の成果等の評価をジョブ・カードに記入します。
(一部略)
このように、作成したジョブ・カードを活用し、キャリアコンサルティングや、職業訓練を受けることができます。また、これまでの職業経験や、免許・資格、学習歴、職業訓練機関や企業からの評価結果等をジョブ・カードに取りまとめ、自身の職業能力を証明する書類として求職活動で活用することができます。
※厚生労働省ホームページ「ジョブ・カード制度」より抜粋
この度本校では、厚生労働省の委託事業先である「株式会社パソナ」にご依頼し、進路指導の一環として「ジョブ・カード」の講義を行っていただきました。
今回講師を努めていただいたのは、キャリアコンサルタントの水野様。
キャリアとはもともと轍(わだち)という意味であり、積み上げていくイメージではなく、歩いてきた道のりを振り返り、そしてこれから行く方向を見定めるものとのこと。まずはジョブ・カードに記載の「これまでの人生を振り返る」シートを制作。このシートは過去から現在までを振り返り、それぞれのタイミングでの人生満足度を記入することで自分のオリジナルチャートができる自己分析の一つ。
これを作るとどんな人間も必ず浮き沈みのあるチャートが出来上がります。作成するとわかるのですが、どんなに自分が頑張っていても、外部要因(環境や時代等)でチャートに波ができます。
水野様曰く、その波を必死で泳いで行くのがキャリアとのことです。
そして次に「興味・関心のある分野を探す」シートの制作をします。30個の職務内容から3点・1点・-1点と興味の度合いによって点数をつけると、自分がやりたい職業分野が見えてくるというものです。
これらのシート作成に取り組むことで、自分を理解し、適性にマッチングした仕事を見つけることができます。
本来はこの後、より具体的に複数枚のジョブ・カード(キャリアプランシート)を制作する流れになりますが、時間の関係もあり一部分だけ行いました。
学生の進路の方向性は多種多様です。はっきりと行きたい企業や業界が決まっている学生のほうが少ないこの時期、この講義を通して自己理解を深めることで自分の進路に関して考えを深められる良い機会となったのではないでしょうか。
厚生労働省ジョブ・カード制度【総合サイト】
https://jobcard.mhlw.go.jp/index.html
株式会社パソナ
企業のためのジョブ・カード活用サイト(ジョブ・カードセンター)
https://jobcard-center.jp/