学生一人につき一台が当たり前というほど、スマートフォンが普及している現代。
友人と連絡が取りやすく便利になった反面、使用法を誤って大きな事件や事故を引き起こしたり、巻き込まれるといったニュースが世間をにぎわすことがあります。
特にTwitterやFacebook、LINEなどのSNSは手軽にコミュニケーションが取れるということで多くの学生が利用していますが、そこには大きなリスクが潜んでいます。
そこで、プロモーション映像科では、毎年「ICTリテラシー」の特別講座を行うことで、どのようなリスクがあるかを学生に知ってもらい、その予防策について勉強する講座を開催しています。
ちなみに「ICTリテラシー」とは
Information(情報)
Communication(通信)
Technology(技術)
リテラシー=適切に解釈・理解して活用する
の略称です。
この講座では、携帯電話を始めとする情報通信機器(機能)に振り回されず、しっかりとした情報と知識を得て使いこなすことを目的としています。
講師は東放学園法人本部・総務部の小林和治先生。
小林先生は本校の情報管理業務を担当しているいわばICTのエキスパートです。
講座では携帯電話だけではなく、銀行のATMや電車などのICカードなどインターネットを利用したサービスを享受することが当たり前の学生たちに、インターネット誕生の背景や現在のスマートフォンに至るまでの進化の過程からわかりやすく解説していただきました。
またネットリテラシー不足だと陥りやすいリスクについてもレクチャー。
【ネットリテラシー不足で陥りやすいリスク】
①SNS等でコミュニケーショントラブルにあう
②ネット依存症
③情報の取捨選択ができない
④詐欺行為にあいやすい
これらを防ぐためには、インターネットを介したコミュニケーションであっても常に相手を思いやった文章を心がけること、主観ではなく客観視をすること、常に誰かにみられる可能性があるということを意識すること。そして、情報の拡散はそもそもしないようにする。ネット上で氾濫する情報は疑ってみるなどの自律した意識が必要とのこと。
このほか、映像や音楽を扱うプロモーション映像科にとって非常に重要な知的財産権(著作権・著作隣接権など)についてもお話頂きました。
誰かが創ったものは、創ったその場から著作権が発生するため、それを勝手にYOUTUBEやFACEBOOKなどにUPすることは著作権の侵害にあたります。
たとえそれが友だちしか見れないクローズドなコミュニティでもそこから誰かがコピーして流せば同じように罪に問われるとのこと。
当たり前のようで、意外と出来ていない情報管理の危機意識。
これからクリエイティブな業界で働こうとする本校の学生は特に高い意識を保っていてほしいものですね。