先日、小説創作科2年生のフィールドワークにて東京地裁へ行ってきました。
まず、取り上げた画像ですがサスペンスやニュースなどではよく見るかもしれませんが、正門前になります。
ちなみに、ここから先は撮影は不可です。
早速、中に入ると金属探知機による持ち物検査があります(空港でやる金属探知機をイメージしてもらえればと思います)
今回は、この雰囲気や緊張感を体感することが目的ではありません。裁判の傍聴を踏まえ課題に取り組むことです。その課題は、以下の通りです。
<課題>
① 起訴状をまとめなさい。
起訴状の朗読を文章にまとめ、どのような事件かを示しなさい。文字数制限はないが、状況をつかめるようにまとめること。
② イメージを踏まえ裁判の傍聴をして気になったことをまとめなさい。
内容は問わない。集合から帰るまで、違和感やイメージと異なる点を自分の主観で構わないのでまとめること。
③ このフィールドワークを題材にしたショートストーリー
①を踏まえ③を制作する。自分なりのオリジナリティを追求すること。
④ 裁判の雰囲気をイラストで描く
撮影はできませんが、スケッチブックなどの持参は可能なためイラストの提出も可。
普段、わざわざ見に行くことはなかなかない裁判。
テレビや小説の光景が、どこまで実際なのか。どのようにわかりやすく表現されているのか比べることも事実を基に創作するという観点からは大事なモノともいえます。
裁判の傍聴は、被告人など耳にするワードや裁判長や席の配列など知っている知識、また裁判員が口にする瓢湖物件について聞くと難しいように感じますが、尋問は被告人が話すためリアルでわかりやすかったです。
はじめに読まれる起訴状(今回の事件がどのようなものか読まれるもの)も裁判の争点を見極める上で参考になります。
今回、学生たちは殺人事件や窃盗事件などそれぞれが興味・関心のある裁判を傍聴してもらいました。
そこでの緊張感やリアルでおこっているできごとを読み取りだけでなく、人間ドラマも垣間見えました。
ニュースを見るのとはまた違う、現実味。
事件の大きさによって、法廷の大きさが異なることや一回の裁判で判決が出るケースなど知れたのも現地に行ったからこそともいえます。
これを踏まえリサーチから創作の生かし方も考えるきっかけになればと思います。
裁判は誰でも傍聴をすることができます。
手荷物検査を終えると開廷表の一覧が置いてあるブースがあるのですが(現在どのような裁判が行われているか書かれたもの)そこで実感したのは一日で多くの裁判が行われていること。
今、世の中では裁判員制度により誰もが裁判に関わる可能性があります。裁判の傍聴を通して、仕組みや流れについて学び考えることも求められているのではないでしょうか。