先日、小説・マンガ創作科2年生のフィールドワーク実習で都立中央図書館に行ってきました。
今回は、学生の報告としてお伝えいたします。
約188万冊を所蔵する中央図書館は、港区に位置する有栖川宮記念公園内に建っています。
子供たちの声で賑わう公園内とはいっぺん変わり、図書館の中はとても静かでした。
事前に予告として伝えられていた課題は以下の通りです。
<課題>
① 図書館使用マニュアル
使用したことがない人向けに1200字程度でまとめなさい。
② 図書館の違いについて
国会図書館・都立中央図書館・一般の図書館の違いを簡潔に示したうえで、どのように使い分けることがモノ書きとして理想かを自分なりの見解で1200字程度にまとめなさい。
課題にもなっている国会図書館との違いは、本を手に取れることです。
(国会図書館は自分で借りたい本を申請をしたうえで手元に取ることのできるシステム)
本棚に本が並んでいるだけで、こんなにも図書館らしいのだと感じました。
学生たちも、歴史や医学といった興味のある分野の棚では足を止めていました。
と言っても、大量の本を全て並べるわけにはいきませんから、本棚にならんでいるのは35万冊。その他は書庫で保管されています。
今回、学生たちはその書庫も見学させていただきました。
このような見学方法はツアーという形で一般の方も可能です。
http://www.library.metro.tokyo.jp/home/news/tabid/2287/Default.aspx?itemid=984
普段目にすることのない昔の雑誌や新聞。オリンピックなどのポスターも保管してありました。
巻物まであるんです。
とても貴重なもので、保管を目的としている資料を閲覧するために来る利用者さんが多いそうです。
小説創作科の学生たちも執筆の参考に訪れたことがあるという人も。
本や資料は貸出されておらず、図書館内でのみ閲覧できます。
5階には食堂もあるため、長時間利用される人も多いそうです。
一般の図書館と違い、貸出ができない国会図書館や都立中央図書館。
創作のために特定のできごとに特出した調べ物も多い生徒たちにとっては、調べる方法がわかって勉強になったかと思います。
じっくりと読みたい書籍は家から近い図書館で、
もっと詳しくたくさんの調べ物をしたい場合に中央図書館を使ってみるという使い分けは
創作のうえで調べ物の多い生徒たちにとって目的を明確化するいい機会となったはずです。