少し時間が経ちましたが、9月10日(火)から9月12日(木)、二泊三日の泊りがけで「関谷ゼミ」という、本校校長の担当授業の撮影合宿のため静岡県の城ヶ崎に行ってまいりました。
TA(ティーチングアシスタント)の増永が同行しましたので、その様子を3回に分けてお伝えします。
毎年履修志望者のみで行うこの合宿。
班ごとに分かれ(今回は一班13人くらいで、5班に分かれました!)、学校長が用意した原作を元に、同じ脚本(原作)、同じ条件下のもとで撮影を行い、後日の上映会で、生徒が作った作品を生徒自身で採点します。映像に正解はない。これは、いつも先生方に言われる言葉ですが、敢えてこの授業では、毎回生徒自身が、他班を含め自分達の作品に点数をつけます。
職員は点数はつけません。全て自分達です。競うことを目的にはしていませんが、作品に点数がつくことにより、生徒たちのモチベーションや緊張感も上がり、1位をとるぞ!と張り切っている人も中にはいて、面白がってやってくれている学生がたくさんいます。
課題が発表されてからの準備期間も大変!自分達でプレゼンをし、監督を決め、脚本を書くところから、美術や小道具を用意し、俳優も探し、オファーすることもやります。合宿までに、打ち合せに打ち合せを重ね、綿密にロケーションスケジュールを組みます。ここで話し合いがきちんと行えてないと、撮影がなかなか進まず大変!
この、夏期の合宿に行く生徒は1年生のみ!関谷ゼミの課題撮影としては、初めて2年生の先輩方の手を借りず撮影を行うことになります。いつも、助監督や助手をしている自分たちが、今回は監督や技術担当になる…。演出、映像や音、何かあったら全てにおいて自分達の責任になります。プレッシャーや緊張で、特に技術担当のみんなは、失敗すると目や耳でわかるもので作品に残ってしまうので、とても不安。初日の朝から「今日眠れなかったです…」とか、「胃が痛くて吐きそうです…」なんて、先が思いやられるようなことを言ってる子もチラホラ。
でも、学生だからこそ失敗できるわけだし、失敗して発見することって、撮影ではとっても多いから、失敗したっていいんです、今のうち今のうち。そんな不安な子たちのために、そして、みんなが反省や後悔ばかりする撮影や作品にならないよう、毎年、最前線で活躍しているOB・OG(卒業生)や、講師の方々が各部署来てくれます。極力みんなが撮りたい、やりたいということを尊重して、困ったことがあったら、映像業界の先輩方がサポートしてくれます。
ちょっとずつ合宿に慣れてきて、みんな良い顔になってきました!
でも、この合宿の撮影はハード。というか、みんな自身が、良い作品にするため思考錯誤し、時間をかけるので、時間がない、時間がない、と自分達の首をしめ始めてしまいます…。撮り切れるのか、毎年毎年わたしたちも心配です。
段々みんな疲れてくると、口調が悪くなってきたり、言い争いになったりすることもありますが、思ったことをきちんと言える。これは、東放生の良いところでもあります。東放生は、友達というより、同じ夢を目指している仲間です。
(続く)
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