去る7月20日、授業「ショートフィルム制作」で制作しておりました『パンデミック2』のMAが行われました。
※以前、同作品制作のためのゾンビメイク講習会の様子をお届けしました。その時の様子はこちらです。
MA作業というのは映画制作のなかでも最終工程にあたる作業で、撮影、編集の終わった作品に
音をつけたり(音響効果、音楽)、ノイズを消したり、調整したりといった、音の編集工程のことです。
楽曲制作における「ミックス」だと思っていただければ、イメージしていただきやすいと思います。
この度は杉並にある東放学園のSky Studioにお邪魔して、MA作業を行いました。
はじめは慣れない環境にドキドキしている様子の学生たちでしたが、
映画制作科の坂口先生のご指導のもと、フォーリー(音響効果のうち、映像内の所作に音を付けていく工程)を体験しました。
―――言い忘れておりましたが、坂口先生はもともとお仕事として音響効果をされていた方なのです。
学生たちは初めて目にする現場の技術や、プロのつける音に驚いておりました。
『パンデミック2』はゾンビが殴られる音など、あるとないとで映像の見え方が大きく変わるような
印象的な音が多く、音演出を学ぶ機会として学生たちにはとても大きな経験になったのではないかと思います。
※ちなみにゾンビメイク記事の中で前TAの堀江さんに襲われていた坂口先生ですが、お元気そうでした。よかったです。
スタジオブース内に準備された道具の数々
これらを使って、音をゼロから作っていくのです。
集合した学生たち。彼らの足音が、登場人物たちの足音になります。
こちらは坂口先生の実演。 初めて間近に見る「プロ」の技術に興味津々です。
ブース内ではモニターの映像に合わせて音を出していきます。
実際にフォーリーをしている学生。今作の助監督です。
都度、監督の意見を聞きながら少しずつ作業していきます。
テニスボールが跳ねる音をどのように録るか、相談中。
そんなこんなでフォーリーも録り終え、バタバタとしながらではありましたが無事にMA作業は終了。
時間はなく、それでいて緊張感はありの、ピリピリした大忙しな一日でしたが、
同時に完成した時の喜びも非常に大きく、学生たちはとてもホッとした様子で帰路についたのでした。
いよいよ、卒業制作の撮影が目前に迫ってきた彼ら。
今回の学びを生かして、ぜひ次につなげてほしいと心から思います。
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