さる、1/17(日)映画制作科の体験入学にて、映画『はなちゃんのみそ汁』の脚本・監督を務める阿久根知昭監督が来校、スペシャルトークショーを開催しました。
なお、今回のトークショーは、本校で特別講師を務められている村岡克彦プロデューサーが企画としてスタッフに入られており、そのご縁で実現しました。
ちなみに実際の撮影現場には、本校の在校生もスタッフ協力として参加させていただきました。
撮影に参加した在校生と卒業生たち。
(前列中央・阿久根知昭監督、前列右・村岡克彦プロデューサー)
本校・関谷校長の進行のもと行われたトークショーでは、阿久根監督の映画に対する想いをお聞きすることができました。
監督曰く、「『はなちゃんのみそ汁』はよくある難病モノというくくりにしたくなかった」とのこと。
『自分の人生を肯定する』というテーマのもと、極力笑わせようとしてつくっているので、ただ悲しい映画だと思って観てみると面くらうかも知れませんとのことでした。
作中では、悲しい場面に悲しいBGMを入れずに、あえて無音によって表現しているなど、具体的な演出方法も教えていただきました。
そして何より、1000人を超える応募者の中から選ばれた(安武はな役)の赤松えみなちゃんに注目とのこと。
撮影時は役年齢と同じく4歳とのことで、現場では子どもならではのとらわれない動きを見せていたという、えみなちゃん。
それをうまくコントロールしていたのが、実際に同い年のお子さんもいる安武千恵役の広末涼子さんで、“はな”が笑っているシーンのほとんどはその目線の先に広末さんがいるとのこと。
本当の母子のような関係で撮影を行っていたのではないでしょうか。
もちろん振り幅の大きい演技で作品にアクセントを与えていた安武信吾役の滝藤賢一さんや、その半歩後ろで抑えた演技をしている広末さん自身も良い芝居をしてくれたとのこと。
監督に「表の演技が滝藤さんなら、裏の演技が広末さん」と例えられたお二人の演技も見どころの一つです。
阿久根監督からは、他にも多くのエピソードや演出のポイント、さらにはご自身が映画業界で仕事をするようになった経緯などわかりやすくお話いただき、非常にためになりました。
また、改めて映画とはたくさんのスタッフ・キャストがそれぞれの想いで創りあげているのだと感じることができました。
1/9(土)より全国拡大公開中の本作品ですが、まだご覧になられていない方は、ぜひ劇場に足をお運びください!!
©2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
『はなちゃんのみそ汁』
出演:広末涼子、滝藤賢一、一青窈、紺野まひる、原田貴和子、春風ひとみ、遼河はるひ、赤松えみな(子役)ほか
配給:東京テアトル
HP:映画『はなちゃんのみそ汁』公式サイト
©2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ
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