12月
04
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アナウンサー、ナレーター、ラジオDJなど、放送業界で活躍している方をお迎えして行うアナウンス科の授業「放送業界講座」。
今回は、映画・映像のバリアフリー音声ガイド制作を行っている株式会社音声ガイドットから、代表取締役の原ミユキさんとマネージャーの新明愛梨さんにお越しいただきました。
バリアフリー音声ガイドとは、映像の視覚情報を言葉で届けるナレーションのこと。台詞や効果音の合間に場面や登場人物の動き、表情などを伝えるものです。近年ではスマホアプリも整備され、劇場公開と同時に音声ガイドがつく映画も増えたり、DVDや動画配信サービスの作品にもつけられたりと、広がりを見せています。
この日の授業では、業界の現状や音声ガイド専用原稿の紹介、ナレーターに求められるポイントについて教えていただきました。また、後半では音声ガイドなし・ありでの聴き比べや音声ガイドナレーションの実践・ディレクションなども体験させていただきました。
「ただ状況を説明するのではなく、監督意図に沿った内容、作品を楽しめるような構成にすることが大切で、作品に合った耳心地やシーンに合わせた表現が求められる」「見えない・見えにくい方々だけのためのものでもなく、さらに作品を楽しむ手段として利用する人も増えている」と原さん。
作品に寄り添った音声ガイドについて学び、映像の魅力を言葉で伝えるやりがいや声の仕事の幅広さ・奥深さを知ることができました。